ガラス屋の日常⑱|「何もぶつけていないのにガラスが割れた」と言われる話
宇部市でガラス交換のご相談をいただく中で、このようなお話をいただくことがあります。
「何もぶつけていないのに、気づいたらガラスが割れていました」
窓ガラスが割れていると、最初に思い浮かぶのは「何かが当たったのではないか」という原因だと思います。
しかし、窓ガラスは物がぶつかっていなくても、温度差やサッシから受ける力などによって割れることがあります。
今回は、何もぶつけていない窓ガラスが割れる主な原因と、ガラス屋が現地で確認しているポイントについてご説明します。
何もぶつけていなくてもガラスは割れることがあります
ガラスは硬い素材ですが、ガラスの端に小さな傷があったり、一部分に力が集中したりすると割れることがあります。
特に窓ガラスは、サッシの中に納められた状態で、日射・外気温・室温・建物の動きなど、さまざまな影響を受けています。
そのため、「何もぶつけていない」という場合でも、次のような原因が考えられます。
- ガラス内部の温度差による熱割れ
- サッシの変形や圧迫による破損
- 建物のゆがみや経年変化による負担
- 網入りガラス内部のワイヤーの錆
- 気づかないうちに加わった小さな衝撃

原因① ガラスの温度差による熱割れ
何もぶつけていないガラスが割れる原因として、比較的よく知られているのが「熱割れ」です。
窓ガラスに日光が当たると、日射を受けている中央部分の温度が上がります。一方、サッシの中に隠れているガラスの端は、中央部分ほど温まりません。
同じ一枚のガラスの中で大きな温度差が生じると、ガラスの端に力がかかり、その力に耐えられなくなったときに亀裂が入ることがあります。これが熱割れです。
熱割れは、冬の冷えたガラスに朝日が当たったときだけでなく、条件によっては夏にも起こることがあります。
次のような状態では、ガラスの一部分だけに熱がこもり、温度差が大きくなることがあります。
- 家具・布団・クッションなどをガラスに密着させている
- ガラスにポスターやシートを貼っている
- 暖房器具の温風がガラスへ直接当たっている
- カーテンやブラインドによってガラス付近に熱がこもっている
- 建物や庇の影がガラスの一部分だけにかかっている
網入りガラスやLow-E複層ガラスなども、ガラスの種類・方角・日当たり・室内の使用状況によっては、熱割れについて注意が必要です。
原因② サッシからガラスに力がかかっている
窓ガラスは、アルミサッシの中にパッキンやシーリング材などを使って納められています。
サッシが変形していたり、ガラスの端が枠の内部に接触していたりすると、ガラスの一部分に力が集中する場合があります。
その状態で窓を開閉したときの振動や強風などが重なると、何かを直接ぶつけていなくても亀裂が入ることがあります。
ガラスだけを見ても分からないことがあるため、交換時にはサッシの変形や建て付け、ガラスの納まりも確認します。
原因③ 建物のゆがみが窓に影響している
建物は、地震・地盤の変化・経年変化などによって、少しずつ動いたりゆがんだりすることがあります。
建物全体が目に見えて傾いていなくても、窓の開口部分にわずかな変化が生じ、サッシが四角形ではなくなっている場合があります。
サッシがゆがむと、窓が開けにくくなったり、戸先や戸車の動きが悪くなったりするだけでなく、ガラスに負担がかかることもあります。
現場によっては、ガラス交換だけで対応できる場合もあれば、サッシの調整や別の工事をご提案する場合もあります。
原因④ 網入りガラス内部のワイヤーが錆びている
網入りガラスでは、ガラス内部に入っているワイヤーの錆が破損の原因になることがあります。
ガラスの端から水分が入り、内部のワイヤーが錆びて膨張すると、ガラスの端に力がかかって亀裂が伸びる場合があります。
網入りガラスは見た目にワイヤーが入っているため強そうに見えますが、普通のガラスより熱割れを起こしやすい面があります。
ガラスの端付近に錆が見えたり、サッシの中から亀裂が伸びていたりする場合は、ワイヤーの錆や熱割れが関係している可能性があります。
割れ方から分かることもあります
ガラスがどこから割れ始めているかは、原因を考えるうえで大切な手がかりになります。
- ガラスの端から亀裂が伸びている
- 最初は一本だった亀裂が途中で分岐している
- 一点を中心に放射状に割れている
- 網入りガラスの端付近に錆が見える
- サッシの角付近から亀裂が始まっている
一般的に、熱割れはサッシの中に隠れているガラスの端から亀裂が始まることが多く、物が当たった場合は衝撃を受けた部分を中心に放射状の割れ方が見られることがあります。
ただし、割れ方だけを見て原因を100%断定できるわけではありません。複数の原因が重なっていることや、割れた後に亀裂が広がって形が変わっていることもあります。
ガラス屋が現地で確認するポイント
MADOSUKEガラス店では、ガラスの割れ方だけでなく、窓まわりの状態も含めて確認します。
- 亀裂が始まっている位置
- ガラスの種類・厚み・大きさ
- 網入りガラスに錆が発生していないか
- サッシに変形やゆがみがないか
- 窓の開閉や建て付けに問題がないか
- ガラス付近に家具や暖房器具などが置かれていないか
- 日当たりや建物の影がどのように当たっているか
写真からある程度の状況を確認できる場合もありますが、サッシ内部の状態や建て付けまでは写真だけでは分からないことがあります。
そのため、電話や写真だけで原因を決めつけず、必要に応じて現地で確認することが大切です。
ガラスだけ交換できる場合が多いですが、サッシの確認も必要です
サッシに大きな変形や腐食がなければ、基本的には割れたガラスだけを交換できる場合が多いです。
ただし、サッシが大きくゆがんでいる場合や、ガラスの端に強い力がかかる状態になっている場合は、そのままガラスだけを入れ替えることが適切ではないケースもあります。
原因となる状態が残ったままでは、新しいガラスにも再び負担がかかる可能性があるためです。
現地でサッシの状態を確認し、ガラス交換だけで対応できるのか、調整やサッシ工事も必要なのかをご案内します。
割れたガラスを見つけたら触らずにご相談ください
小さな亀裂でも、温度変化・強風・窓の開閉などをきっかけに広がることがあります。
- 亀裂部分を強く押さない
- 割れた窓を無理に開閉しない
- 子どもやペットを近づけない
- 浮いているガラス片を無理に取り外さない
「何もしていないから、すぐには広がらないだろう」と判断せず、安全のため早めにガラス店へご相談ください。
宇部市で原因の分からないガラス割れにお困りの方へ
何もぶつけていないガラスが割れた場合でも、熱割れ・サッシの圧迫・建物のゆがみ・網入りガラスの錆など、いくつかの原因が考えられます。
MADOSUKEガラス店では、割れたガラスだけを見るのではなく、ガラスの種類やサッシの状態、現場の状況を確認したうえで交換方法をご案内しています。
現地確認後、作業前にガラス交換の内容と総額をご説明し、ご納得いただいた場合のみ作業を行います。
宇部市で「何もぶつけていないのに窓ガラスが割れた」「原因が分からなくて不安」という方は、お気軽にご相談ください。
