ガラス屋の日常⑨|ガラスの性能は昔より上がってる?
ガラス交換の現場で、「昔のガラスと今のガラスって、何が違うんですか?」と聞かれることがあります。
見た目は同じような透明ガラスでも、現在のガラスは断熱性・遮熱性・結露対策など、昔より性能が上がっているものがあります。

昔は1枚ガラスが多く使われていました
昔の住宅では、透明ガラスや型板ガラスなどの1枚ガラスが多く使われていました。
1枚ガラスはシンプルで扱いやすい一方、外の暑さや寒さが室内に伝わりやすく、冬場は結露が出やすいことがあります。
ペアガラスで断熱性が上がりました
現在の住宅では、2枚のガラスの間に空気層を持たせたペアガラスが使われることも増えています。
ペアガラスは、1枚ガラスに比べて熱が伝わりにくく、冷暖房の効きや結露対策にもつながります。
Low-Eガラスで遮熱・断熱性能も向上
ペアガラスの中には、Low-Eガラスという高性能なガラスが使われているものもあります。
Low-Eガラスは、特殊な金属膜によって熱の出入りを抑えるガラスです。夏の日差しを抑えたり、冬の暖房熱を逃がしにくくしたりする効果が期待できます。
真空ガラスという選択肢もあります
既存のサッシを大きく変えずに断熱性能を上げたい場合、真空ガラスという選択肢もあります。
真空ガラスは、2枚のガラスの間を真空層にすることで、薄い構造でも断熱性能を高めたガラスです。
代表的なものには、スペーシアなどがあります。
ただし、ガラスだけで全てが決まるわけではありません
ガラスの性能は昔より上がっていますが、窓全体の快適さはガラスだけで決まるわけではありません。
サッシの材質や気密性、窓の大きさ、方角、室内環境によっても体感は変わります。
アルミサッシの場合は熱を伝えやすいため、ガラスを高性能にしてもサッシ部分から暑さや寒さを感じることがあります。
内窓やサッシ交換でさらに快適になることも
断熱性や結露対策をしっかり考える場合は、ガラス交換だけでなく、内窓の取付やサッシ交換も選択肢になります。
内窓は、今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付ける方法です。断熱・防音・結露軽減を目的として選ばれることがあります。
サッシ交換では、アルミ樹脂複合サッシや断熱性能の高い窓へ交換することで、窓全体の性能を高めることができます。
目的に合わせて、最適な方法をご提案します
昔の窓が悪いというわけではありません。
ただ、現在はペアガラス・Low-Eガラス・真空ガラス・内窓・サッシ交換など、目的に合わせて選べる方法が増えています。
「寒さを減らしたい」「結露を抑えたい」「西日をどうにかしたい」など、窓まわりのお悩みがある場合は、現地の状況を確認したうえで最適な方法をご提案いたします。
