ガラス屋の日常⑪|「おたくで4年前に交換した時は1万円ちょっとだったよね?」と言われる話

ガラス屋の日常⑪|「おたくで4年前に交換した時は1万円ちょっとだったよね?」と言われる話

宇部市でガラス交換のご相談をいただく中で、時々このようなお話をいただくことがあります。

「おたくで4年前に交換した時は、1万円ちょっとくらいだったよね?」

以前ご依頼いただいたことを覚えていただいているのは、とてもありがたいことです。

ただ、ガラス交換の価格はここ数年で大きく変わっています。

2021年以降の建築用ガラス価格改定とガラス交換費用が昔より高くなった理由を説明する漫画

「前はもっと安かった」は本当です

「昔はもっと安かった」「前に交換した時はもっと安かった」と言われることがあります。

これは、ある意味では本当です。

実際に、2021年以降だけでも建築用ガラスは何度も価格改定されています。

さらに、ガラス本体だけでなく、シーリング材・副資材・燃料費・運搬費・人件費なども上がっています。

そのため、4年前や10年前のガラス交換費用と、現在のガラス交換費用を単純に比較することは難しくなっています。

AGCは2021年以降、複数回の価格改定を発表しています

ガラスの値上がりは、当店だけの話ではありません。

AGC株式会社は、2021年以降だけでも国内建築用ガラス関連製品について複数回の価格改定を発表しています。

2021年10月納品分からの価格改定

  • フロートガラス・ミラー:15〜20%
  • 網入り板ガラス・型板ガラス:30%
  • 建築用加工ガラス製品:10〜20%

参考:AGC株式会社「国内建築用ガラス関連製品の価格を改定」2021年7月15日発表

2022年10月納品分からの価格改定

  • フロートガラス:約40%
  • 型板ガラス・網入り型板ガラス:約35%
  • 網入り磨き板ガラス:約30%
  • ミラー:約20%
  • 建築用加工ガラス主要製品:25〜30%

参考:AGC株式会社「国内建築用ガラス関連製品の価格を改定」2022年7月6日発表

2025年12月納品分からの価格改定

  • フロートガラス:約10%
  • 型板ガラス・網入り型板ガラス・網入り磨き板ガラス:約15%
  • 建築用加工ガラス:15〜20%
  • 一部製品:20%以上の引き上げ予定

参考:AGC株式会社「国内建築用ガラス関連製品の価格を改定」2025年9月17日発表

2026年7月納品分からの価格改定

  • フロートガラス・型板ガラス:約20%
  • 網入り型板ガラス・網入り磨き板ガラス:約15%
  • ミラー:約20%
  • 建築用加工ガラス:10〜15%

参考:山田硝子株式会社「AGC 国内建築用ガラス関連製品 価格改定の案内」

日本板硝子も価格改定を発表しています

価格改定はAGCだけではありません。日本板硝子株式会社も、建築用板ガラス製品について複数回の価格改定を発表しています。

2021年10月出荷分からの価格改定

  • 板ガラス製品・鏡製品:15〜35%
  • 建築用機能ガラス製品:15〜20%

参考:日本板硝子株式会社「国内建築用板ガラス製品の価格改定について」2021年7月29日発表

2024年7月出荷分からの配送料・配送附帯作業料等の改定

  • 国内建築用板ガラス製品の配送料・配送附帯作業料等:約30〜50%

参考:日本板硝子株式会社「国内建築用板ガラスの配送料および配送附帯作業料等の価格改定について」2024年4月1日発表

2026年1月出荷分からの価格改定

  • 板ガラス製品:10〜25%
  • 鏡製品:20〜25%
  • 建築用機能ガラス製品:15〜20%

参考:日本板硝子株式会社「国内建築用板ガラス製品の価格改定について」2025年10月10日発表

2021年以降だけ見ても、かなり大きく変わっています

2021年、2022年、2025年、2026年と、建築用ガラスは複数回の価格改定が行われています。

特に2022年の価格改定では、AGCのフロートガラスが約40%、型板ガラス・網入り型板ガラスが約35%の引き上げと発表されています。

さらに、日本板硝子では2024年に配送料・配送附帯作業料等について約30〜50%の価格改定も発表されています。

つまり、ガラス本体だけでなく、運ぶための費用や施工に関わる費用も上がっているということです。

ガラスだけでなく、施工に必要なものも値上がりしています

ガラス交換に必要なのは、ガラス本体だけではありません。

  • シーリング材
  • グレチャンなどの副資材
  • 養生材
  • 燃料費
  • 運搬費
  • 工具や消耗品
  • 人件費

こうした費用も上がっているため、昔と同じ金額で同じ作業を行うことが難しくなっています。

4年前と同じガラスとは限りません

また、「前回と同じくらいの大きさ」と思っていても、実際にはガラスの種類や施工方法が違うことがあります。

  • 透明ガラスだと思ったらペアガラスだった
  • 普通のガラスだと思ったら網入りガラスだった
  • 以前は小さいガラスだったが、今回は大きい掃き出し窓だった
  • 前回はグレチャン施工だったが、今回はコーキング施工だった
  • サッシの分解が必要だった
  • 受注生産品のガラスだった

このように、同じ「ガラス交換」でも、現場によって必要な作業や材料が変わります。

昔の価格を覚えていただけるのはありがたいです

以前のご依頼を覚えていただいていることは、本当にありがたいことです。

ただ、2021年以降だけでも建築用ガラスは何度も価格改定されています。

そのため、「4年前に1万円ちょっとだったから、今回も同じくらいでできる」というわけではありません。

ガラス屋としては、昔の価格だけではなく、現在のガラスの種類・サイズ・施工方法・現場状況を確認したうえで、責任を持ってお見積もりを行いたいと考えています。

ガラス交換の金額は現地確認後にご案内しています

MADOSUKEガラス店では、電話だけで無理に確定金額をお伝えするのではなく、現地でガラスの種類やサイズ、施工方法を確認したうえで総額をご案内しています。

これは料金を隠したいからではありません。

昔の価格やインターネット上の安い表示だけで判断してしまうと、実際の作業内容と金額に食い違いが出ることがあるためです。

作業前に総額をご案内し、ご納得いただいた場合のみ作業を行っています。

宇部市でガラス交換をご検討中の方へ

宇部市でガラス交換をご検討中の方からも、「以前交換した時はもっと安かった」というお話をいただくことがあります。

しかし、建築用ガラスは2021年以降だけでも複数回の価格改定が行われており、ガラス本体以外の副資材・燃料費・運搬費なども上昇しています。

昔の金額を基準にするのではなく、現在の材料価格や施工内容を踏まえて、正確な見積もりをご案内することが大切だと考えています。

ガラス交換をご検討中の方は、「昔はいくらだったか」だけでなく、「今のガラスが何なのか」「どのような施工が必要なのか」も含めてご確認いただければと思います。

お問い合わせはこちら ※年中無休でご相談いただけます
070-3229-5766