宇部市野原にて、掃き出し窓のペアガラス交換を行いました。
今回は、現地調査でどのようにペアガラスの構成を確認するのか、また発注から納品、施工までの流れについて解説していきます。
ペアガラス現地調査

ペアガラス(複層ガラス)は、2枚のガラスの間にアルミスペーサーまたは樹脂スペーサーを挟み、乾燥空気やアルゴンガスを封入した空気層を設けた断熱ガラスです。2枚のガラスが一体化されており、1枚のガラスとしてサッシに組み込まれています。
トリプルガラスでは、アルゴンガスやクリプトンガスを封入し、さらに断熱性能を高めている製品もあります。
ペアガラスは2枚で1組の製品のため、片側のガラスだけを交換することはできません。内部の乾燥空気やアルゴンガスを封入した状態で工場製作されているため、割れた場合はペアガラスユニットごとの交換となります。
また、ペアガラスは室内側と室外側でガラス厚みが異なる場合があります。まずは、Taskerというガラス厚みの計測道具を使ってガラス厚みを確認します。なお、Taskerは透明ガラスの厚み測定に使用する道具です。
ガラス厚み計測

ガラス面にTaskerを当てると、数字の羅列が見えます。反射によって数字の下のアンダーラインがより濃く映る数字が、ガラスの厚みを示しています。今回は片側が5mmのガラスでした。
室内側は3mmでしたので、今回のペアガラスは5mmと3mmの組み合わせということになります。
空気層計測
次に、空気層の厚みを確認するため、ペアガラス全体の総厚を測ります。ヒビ割れたガラスからではなく、割れていない方の障子を分解し、グレチャン(パッキン)を外すことでペアガラスの側面を確認します。
ペアガラスの側面に直尺を当てて総厚を測り、総厚からガラス厚みを差し引くことで空気層の厚みが分かります。

仕様確認
ガラス厚みと空気層だけでなく、スペーサーの種類やLow-Eガラスの有無も確認します。ガラスを斜めから見て、アルミスペーサーか樹脂スペーサーか、Low-Eが入っているか、Low-Eガラスの場合はグリーン・ブルー・シルバー・ブロンズ系のどの色味なのかを、光の反射を見ながら特定していきます。
ガラス刻印が残っている場合は、刻印からメーカーやガラス構成をある程度確認できることもあります。また、サッシラベルやサッシに記載された記号から製品情報を調べられる場合もあります。
しかし、古いサッシや製造時期によってはガラス刻印が無い場合や判読できない場合も少なくありません。また、サッシラベルや記号が残っていても、現在組み込まれているガラスの詳細仕様までは分からないこともあります。
そのため、刻印やラベル情報だけに頼るのではなく、ガラス厚み・空気層・スペーサーの種類・反射色・サッシ構造などを総合的に確認しながら、既存ガラスの仕様を特定していきます。

ガラスの原寸や、サッシの溝幅も測っておきます。ガラス溝の形状やグレチャンの形状が特殊な場合、既存のグレチャンが新しいペアガラスに合わないことがあります。その場合は、コーキング施工で納める場合もあります。
気密性が高く、きれいに納まりやすいのはコーキング施工です。手間はかかりますが、パッキンの劣化や特殊なサッシ構造の場合は、コーキングで仕上げることで見た目も納まりも良くなります。
ここまで確認すると、複層ガラスの構成が分かります。今回のペアガラス重量は約33kgでした。さらにTOSTEMのサーマル高性能サッシの障子重量が約8〜10kgあるため、障子ごと脱着する際には総重量40kgを超える重量物となります。

ペアガラスはメーカー側の受注生産品です。ガラス構成にもよりますが、メーカー発注後の納期は最短でも5営業日程度必要となります。
ペアガラス交換施工
今回は、最短納期の5日後に施工となりました。ペアガラス交換の基本的な流れは一般的な窓ガラス交換と大きく変わりませんが、Low-Eガラスなどは向きがあるため、取り付け方向に注意が必要です。
施工当日は小雨が降っていました。当店では、ガラス運搬専用に作り替えたバンにガラスを積んで現場へ向かっています。
そのため、雨の日でもガラスを濡らさず、安全に積み下ろしを行うことができます。雨でガラスが濡れると滑りやすく、特に今回のような重量のあるペアガラスでは危険が増すため、運搬時の安全管理も重要です。




ペアガラスの交換が完了しました。
宇部市でペアガラス交換をご検討中の方へ
ペアガラスは、ガラス厚み・空気層・Low-Eの有無・スペーサーの種類・サッシ溝幅などを確認したうえで発注する必要があります。見た目が似ていても、構成が違うと納まりや性能が変わるため、現地での確認が重要です。
MADOSUKEガラス店では、宇部市を中心に、掃き出し窓のペアガラス交換、窓ガラス割れ、複層ガラスの交換、内部結露したペアガラスの取り替えなどに対応しています。
ガラスの種類が分からない場合でも、現地で厚みや仕様を確認し、適切な交換方法をご案内いたします。
