ガラス屋の日常⑧|そのガラス、廃盤かもしれません
昔の玄関引戸や室内建具には、今では製造されていない模様入りガラスが使われていることがあります。
割れたガラスを交換する際に「同じ柄で直せますか?」と聞かれることがありますが、実際には同じ柄がすでに廃盤になっているケースも少なくありません。
模様入りガラスは、だいたい廃盤になっています
昔は、梨地ガラス・モールガラス・銀河・霞系の模様入りガラスなど、さまざまな柄のガラスが使われていました。
しかし現在は、ガラスの種類がかなり絞られており、昔とまったく同じ柄のガラスを用意できないことがあります。
そのため、割れた部分だけを交換すると、既存のガラスと新しいガラスで柄が違って見える場合があります。
なぜ廃盤になったガラスが多いのか
昔は模様入りガラスにも多くの種類がありましたが、現在はラインナップを減らし、種類を絞ることで品質を均一にする流れがあります。
昔のガラスは、同じような柄でも製造時期によって微妙な個体差があったようです。
現在は、安定した品質で流通させるために、よく使われるガラスへ種類が集約されています。
1枚だけ交換すると柄違いになることも
玄関引戸や室内引戸などで、上下左右に同じ模様入りガラスが入っている場合、1枚だけ現行品へ交換すると柄の違いが目立つことがあります。
特に玄関まわりは見た目に関わる部分なので、状況によっては左右まとめて交換した方が自然に仕上がる場合もあります。
もちろん、費用を抑えるために割れた1枚だけを交換することも可能です。
現地で確認して、違和感の少ない方法をご提案します
廃盤ガラスの場合、完全に同じ柄での交換は難しいことがあります。
その場合は、現行品の型板ガラスや、見た目の違和感が少ないガラスでの交換をご提案します。
ガラスの柄・厚み・サッシの状態を確認したうえで、1枚だけ交換するか、周辺も合わせて交換するかをご相談いただけます。
昔の模様入りガラスが割れてしまった場合も、まずは現地にて確認いたします。
