ガラス屋あるある⑮|網入りガラスは強いガラス?
ガラス交換の現場で、「網入りガラスは普通のガラスより強いんですよね?」と聞かれることがあります。
見た目にワイヤーが入っているため丈夫そうに見えますが、網入りガラスは強化ガラスや防犯ガラスとは目的が違います。

網入りガラスは防火目的で使われるガラスです
網入りガラスは、ガラスの中にワイヤーが入ったガラスです。
主に、防火設備が必要な窓やドアなどに使われることがあります。
火災時にガラスが割れても、ワイヤーによって破片が大きく崩れ落ちにくくなる役割があります。
防犯ガラスとは別物です
網入りガラスは、防火目的のガラスであり、防犯ガラスとは別物です。
防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊な中間膜を挟み、割れても貫通しにくい構造になっています。
一方で、網入りガラスはワイヤーが入っていても、衝撃を受けると普通に割れることがあります。
強化ガラスとも違います
強化ガラスは、通常のガラスより強度を高めたガラスです。
割れたときに細かい粒状になりやすい特徴があります。
網入りガラスは、強度を高めるためではなく、防火性能を目的として使われるガラスです。
網入りガラスに交換して丈夫になることもあります
ただし、「網入りガラスは強くない」とだけ言うと、少し誤解があります。
実際の現場では、勝手口ドアが風にあおられて型板ガラスが割れた際に、「次は型網入りガラスに替えたい」とご希望いただくことがあります。
一般的な型板ガラスは4mmが使われていることがありますが、型網入りガラスに交換する場合は厚みが6.8mmになることがあります。
そのため、ワイヤーが入っているから強くなるというより、4mmから6.8mmへ厚みが増えることで、結果的に衝撃に対する強度が上がる場合があります。
ただし、それでも防犯ガラスや強化ガラスと同じ役割になるわけではありません。
網入りガラスは熱割れすることがあります
網入りガラスは、中にワイヤーが入っているため、温度差やサビの影響でヒビが入ることがあります。
特に、日当たりの強い場所や、ガラス付近に物を置いている場合、熱がこもって熱割れが起きることがあります。
物が当たっていなくても、ガラスにヒビが入ることがあるため、原因が分かりにくいガラスでもあります。
用途に合わせたガラス選びが大切です
防火目的で必要な場所には、網入りガラスが使われることがあります。
防犯性を高めたい場合は、防犯ガラスや面格子、補助錠など別の対策が必要になることもあります。
「網入りだから安心」と考えるのではなく、目的に合わせてガラスを選ぶことが大切です。
網入りガラスの割れ替えや、防火・防犯に関するガラス交換をご検討の際は、現地の状況を確認したうえで最適な方法をご提案いたします。
