ガラス屋あるある㉑|サッシの型番だけでペアガラスは特定できる?
ペアガラス交換のお問い合わせで、次のように聞かれることがあります。
「サッシのラベルに型番が書いてあります。これでガラスの種類や料金も分かりませんか?」
「住宅メーカーと窓の型番が分かるのに、現地確認が必要ですか?」
サッシに貼られている商品ラベルや型番は、窓を確認するための大切な情報です。
しかし、サッシの型番だけで、現在組み込まれているペアガラスの正確な仕様や交換料金まで判断できるとは限りません。
サッシの型番とガラスの仕様は別の情報です
サッシの商品ラベルや型番からは、主に次のような情報を確認できます。
- サッシメーカー
- 商品名やシリーズ
- サッシの品番や製造番号
- 引違い窓・FIX窓・すべり出し窓などの窓種
これらはサッシ本体を確認するための情報であり、実際に組み込まれているペアガラスの全仕様が、必ず記載されているわけではありません。
同じメーカー・同じシリーズ・同じ大きさのサッシでも、建築時の設計や選択した仕様によって、異なるペアガラスが組み込まれていることがあります。
同じサッシでもペアガラスの組み合わせは異なります
ペアガラスには、さまざまな種類や組み合わせがあります。
- 一般的な透明ペアガラス
- Low-E断熱ペアガラス
- Low-E遮熱ペアガラス
- 防犯合わせガラスを使用したペアガラス
- 透明ガラスと型板ガラスの組み合わせ
- 乾燥空気入り・アルゴンガス入り
- アルミスペーサー・樹脂スペーサー
- 室内側・室外側それぞれのガラス厚み
- 空気層の厚み
新築住宅では、施主様が細かなガラス仕様を選ぶ場合もあれば、ハウスメーカーや建築会社の標準仕様によって決まっている場合もあります。
そのため、同じサッシの型番であっても、防犯仕様・Low-Eの種類・ガス入り・スペーサーの種類などが同じとは限りません。

サッシとガラスのメーカーが同じとは限りません
サッシにLIXILやYKK APなどのラベルがあっても、組み込まれているガラスが同じメーカーで製造されたものとは限りません。
サッシの組立時に、販売店や建築会社が指定したガラスメーカーの製品を組み込んでいる場合があります。また、過去にガラス交換が行われ、建築時とは異なるメーカーのガラスが入っていることもあります。
そのため、サッシラベルだけを見て「LIXILのペアガラス」「YKK APのペアガラス」と判断することはできません。
ガラスの刻印で分かることもあります
ペアガラスの隅にある刻印や表示から、次のような情報を確認できる場合があります。
- ガラスメーカー
- ガラスの種類や厚み
- ペアガラスの製作寸法
- 空気層の厚み
- Low-Eガラスの有無
- 防犯ガラス・強化ガラスなどの仕様
ただし、刻印に記載される内容は、ガラスメーカー・製造時期・製品によって異なります。
古いペアガラスでは、メーカー名以外の情報が確認できないこともあります。また、破損によって刻印部分が見えない場合や、表示が薄くなって読み取れない場合もあります。
ガラスの刻印は重要な確認材料ですが、刻印だけですべての仕様や施工方法まで分かるとは限りません。
必要に応じてサッシを分解して確認します
ガラス刻印や外観から必要な情報を確認できない場合は、サッシを分解してペアガラスを取り外し、ガラスの厚み・寸法・構成などを確認することがあります。
特に、次のような内容は、サッシの型番だけでは判断できない場合があります。
- サッシ内部に隠れている正確なガラス寸法
- ペアガラス全体の厚み
- 室内側・室外側それぞれのガラス厚み
- Low-E膜の種類や位置
- アルゴンガスなどの中空層の仕様
- アルミ・樹脂などのスペーサー仕様
- ゴムパッキンやコーキングなどの固定方法
- サッシの分解方法や必要な作業内容
建築時の図面・ガラス仕様書・メーカーの製造記録などから確認できる場合もありますが、資料が残っていない場合は現地での確認が必要です。
型番だけで交換料金を出せない理由
ペアガラス交換の料金は、サッシの商品名ではなく、実際に交換するガラスの仕様と作業内容によって決まります。
- 交換するペアガラスの寸法
- ガラスの種類と構成
- Low-E・防犯・ガス入りなどの仕様
- サッシの分解が必要か
- ゴムパッキン施工かコーキング施工か
- 設置場所・搬入経路・作業条件
型番やラベルの写真は参考になりますが、それだけでは正確なペアガラスの仕入価格や施工内容を確定できません。
そのため、MADOSUKEガラス店では、サッシの型番だけによる交換料金の確定やペアガラスの発注は行っておりません。
ペアガラス交換はガラス店へ直接相談できます
ペアガラス交換は、家を建てたハウスメーカーやサッシメーカーでなければ対応できない工事ではありません。
MADOSUKEガラス店では、現地確認・採寸・ガラス仕様の確認・お見積もり・ペアガラスの手配・交換工事まで一貫して対応しております。
既存ガラスと同じメーカー刻印やLow-Eガラスの色味にこだわる場合は、元のメーカーに合わせて手配することも可能です。刻印にこだわらない場合は、既存ガラスの性能や取付条件に適合する日本板硝子・AGC・セントラル硝子などの製品で交換できる場合があります。
なお、メーカー保証期間内の内部結露、防火認定が関係する窓、特殊なガラス仕様などについては、建築会社やサッシメーカーへの確認が必要になる場合があります。
ペアガラス交換の流れ
- お問い合わせ
- 現地でサッシ・ガラスの仕様と施工方法を確認
- 交換費用のお見積もり
- ご了承後にペアガラスを発注
- ペアガラス入荷後に交換工事
交換用のペアガラスは受注生産品です。現地確認とお見積もりを行い、ご了承をいただいてから正式に発注いたします。
お問い合わせ前にご確認ください
- サッシの型番だけではペアガラスの全仕様を特定できない場合があります
- 型番だけによる交換料金の確定や発注は行っておりません
- ガラス刻印や現地の状態も確認します
- 必要に応じてサッシを分解して確認します
- 現地確認後に総額のお見積もりをご案内します
以上をご確認のうえ、現地確認・お見積もりをご希望の場合は、MADOSUKEガラス店へご相談ください。
ペアガラスの片側だけが割れた場合の交換方法については、ガラス屋あるある⑳|ペアガラスの片側だけ交換できる?もご覧ください。
