窓ガラスの厚み確認方法を解説|透明ガラス・すりガラスはどう測る?
本日は、下関市伊崎町にて、窓ガラス4枚分のパッキン交換を行いました。既存のパッキンが劣化し、ガラスまわりに隙間ができていたため、雨の日になるとパッキン部分から雨水が入り込んでしまう状態でした。
ガラスまわりのパッキン交換では、ガラスの厚みやサッシの溝幅に合った部材を選ぶことが重要です。今回は、実際の作業内容を交えながら、透明ガラス・すりガラス・型板ガラス・ペアガラスの厚み確認方法について解説します。

パッキン側面には、U(3.4/9)と印字されています。これは、Uビード、いわゆるグレチャン・ガラスパッキンの種類を示す表記で、ガラス厚み3mmまたは4mm用、ガラス溝幅9mm用という意味です。
一般的な木造住宅の窓サッシでは、透明ガラスの場合、3mmまたは5mmが使われていることが多いです。マンションやビル系のサッシでは、6mmガラスが使われていることもあります。
透明ガラスの厚みはどう測る?
では、割れていない透明ガラスの厚みは、どのように確認しているのか。
正直にいうと、ガラス工事の職人であれば、人差し指の第二関節で軽く「コンコンッ」と叩いたときの音や感触で、おおよその厚みが分かることも多いです。
ただ、それだけでは解説にならないため、実際に使用する道具も紹介します。

透明ガラスの厚み確認には、TASKAR(タスカー)というガラス厚み測定用の道具を使うことがあります。

使い方は、プレートの矢印部分をガラスに当てて、正面から数字の映り込みを確認します。2・3・4・5などの数字の下にあるアンダーバーが、どの位置で一番濃く映るかを見ることで、ガラス厚みの目安を確認できます。
ただし、古い住宅で使われているガラスや、昔流通していた規格のガラスでは、現在の一般的な厚みと異なるものが使われている場合もあります。また、古いガラスでは厚みに個体差があり、3mmと4mmのどちらにも見えるような、判断が難しいケースもあります。
今回のような一般住宅の透明ガラスでは、3mmまたは5mmが使われていることが多く、サッシの構造やパッキンの表示も合わせて確認することで、3mmガラスと判断できます。
なお、一部のペアガラスでは、室外側4mm・室内側3mmなど、片側ずつガラス厚みが異なる組み合わせもあります。セントラル硝子のペアレックスなど、製品によって構成が異なるため、ペアガラスの場合は単板ガラスとは確認方法が変わります。
ガラス厚みによって使うパッキンは変わります

写真のように、5mmガラス用や6.8mm網入りガラス用など、ガラスの厚みによって使用するパッキンは異なります。

また、同じ厚みのガラスでも、サッシ側の溝幅によって9mm開口、11mm開口、13mm開口、14mm開口など、使用するパッキンの種類は変わります。
基本的に、木造住宅では9mm開口のパッキンが使われていることが多く、11mm開口以上は軽量鉄骨造や鉄骨造の建物で使われることが多い印象です。ガラス屋の間では、住宅用グレチャン、ビル用グレチャンなどと呼ぶこともあります。
ビル用グレチャンは、一般住宅のガラス割れ替え修理では使用頻度が少なく、納期がかかることもあります。そのため、マンションなどのガラス交換では、既存のパッキンを清掃して再利用したり、状態によってはコーキングで固定対応するケースもあります。
パッキンの色には、ブラック、ホワイト、シルバーなどがあります。ただし、ガラス厚み・サッシ溝幅・色をすべて揃えて在庫するのは現実的ではないため、どのサッシカラーにも比較的なじみやすいブラックを使用するガラス店も多い印象です。
すりガラス・型板ガラスの厚み測り方は?
ここで、「透明ガラスは反射で測れるとして、すりガラスや型板ガラスはどう測るの?」と疑問に感じる方もいると思います。
すりガラスや型板ガラスは表面が反射しにくいため、TASKARのような反射を利用する道具では厚みを確認しにくいです。
もちろん、職人であれば軽く叩いた音や感触で判断できることもありますが、正確に確認する場合は、窓障子を分解してガラスの小口部分を測ります。

写真のように、窓障子を分解し、直尺を型板ガラスの側面に当てて厚みを測ります。ガラスの小口が確認できる状態であれば、透明ガラスよりも確実に厚みを確認できます。
実際の現場では、ペアガラスの厚みを測るときも、このようにガラスの側面から、ガラス厚みや空気層を確認することがあります。
ペアガラスの厚み測定方法

ペアガラスの厚み測定では、基本的に窓障子を分解してガラスを取り出し、ペアガラスの側面に直尺を当てて、室内側・室外側のガラス厚みや空気層を確認します。
割れているガラスの場合は、割れた部分から厚みを確認することもあります。ただし、ヒビ割れ程度で危険がある場合や、正確な寸法確認が必要な場合は、窓障子を外してガラスを取り出し、側面から測定することもあります。

ペアガラスは、空気層が6mm、8mm、11mm、12mm、15mmなど、製品によって異なります。そのため、ガラス全体の総厚も大きくなり、ガラス溝幅が20mm以上あるケースも多くあります。
ペアガラスを分解せずに測る道具はある?
窓障子を分解せずに、ペアガラスの厚みや空気層を測定する道具もあります。
代表的なものとしては、ドイツ製Bohleの厚測器ペア、いわゆるグラスチェックや、複層ガラス厚み測定器のGlassBuddyなどがあります。現在のところ、このような専用測定器は海外製が中心です。
ただし、一般的なガラス割れ替え修理では使用頻度がそこまで高くないため、すべてのガラス店が常備しているわけではありません。当店でも、下関市でのペアガラス交換は現地確認のうえ、必要に応じて窓障子を分解して正確に確認する方法を取っています。
下関市伊崎町のガラスパッキン交換作業が完了しました


下関市伊崎町にて、ガラス厚みとサッシ溝幅に合わせたグレチャン、いわゆるガラスパッキンの交換が完了しました。
ガラスまわりのパッキンは、劣化すると隙間風や雨水の侵入、ガラスのぐらつきにつながることがあります。また、ガラス厚みやサッシ溝幅に合わない部材を使うと、きれいに納まらない場合もあります。
窓ガラスの厚み確認や、ガラスまわりのパッキン劣化でお困りの場合は、現地の状況を確認したうえで、交換または補修方法をご案内いたします。
